メディシロン社製造部門の原薬形態選定プラットフォームでは、中国NMPA、米国FDA等の監督管理部門の登録法規及び監督管理要求を遵守している。原薬及び製剤中薬物分子の原薬形態研究、管理では、結晶化法、溶媒選択、イオン選択のみならず、物質特性に基づいて厳密な原薬形態の選定を行っている。
原薬形態選定の重要性
原薬形態選定は、新薬の初期製造開発にける重要な手段である。多くの結晶形を見出し、創薬において最も適切な原薬形態は何かを決定する。以下に詳細を示す。
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薬品の品質を高める
同じ医薬品でも結晶多形により物理的、化学的な差異がある(吸湿性、物理/化学/機械的安定性、純度及び不純物)。この事は溶解性、溶出速度、バイオアベイラビリティーの差につながり、最終製剤の品質に直接影響してくる。
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知的財産権の最適化
結晶の物質特許は、新薬の場合、ライフサイクルを延ばす有効な手段となる。また、ジェネリック薬の場合、先行特許に関わらず市場参入の権利を得ることができる。
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登録法規遵守
中国、米国及びその他の先進国の医薬品監督法規では、新薬臨床試験申請及び新薬上市申請、ジェネリック薬申請のいずれにおいても、結晶形研究の為のガイドラインが発出され、結晶形研究結果の提出が明確に求められている。
メディシロン社製造部門の原薬形態選定プラットフォームでは、中国NMPA、米国FDA等の監督管理部門の登録法規及び監督管理要求を遵守している。原薬及び製剤中薬物分子の原薬形態研究、管理では、結晶化法、溶媒選択、イオン選択のみならず、物質特性に基づいて厳密な原薬形態の選定を行っている。
原薬形態選定技術プラットフォームのサービス範囲
塩形選定
目的
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薬剤特性の改良
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開発に最も適した塩形の探索
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効果的な特許保護の確立
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先行技術特許からの回避
技術
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遊離体の特性評価
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各種溶媒中での溶解性
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ペアとなる適切なイオン分子選定
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多種塩形成技術
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物理化学的特性評価
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固体、溶液中安定性研究
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塩形の選定と提案
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特許開示資料
塩形選定工程
特性評価→方案設計→初期の塩形確認→拡大→評価→特許報告
熱分析(TGA/DSC):溶媒(水)化物と非溶媒化物分析
無水結晶形
溶媒(水)化物
動的水分吸着(DVS)装置-検体の水分吸着検査
共結晶選定
目的
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遊離状態における欠陥の改善
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開発に適した共晶形の検索
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適切な特許保護の確認
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先行技術特許からの回避
結晶多形選定
目的
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開発に適した結晶形を探索する
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適切な特許保護の確認
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先行技術特許からの回避
技術
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既存技術での分析
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多くの結晶形の技術
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理化学的性質
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固体、溶液中安定性研究
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結晶多形の相対的安定性関連分析
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結晶選定と提案
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特許開示資料
結晶多形選定工程
特性評価→方案設計→初期の塩形確認→拡大→評価→特許報告
定性、定量法、定量限界の開発及びバリデーション
目的
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原薬結晶化及び不純物結晶型形分析
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製剤中の原薬結晶形定性、定量分析
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粒度分布分析法の開発及びバリデーション
エックス線回折法(XRPD)
結晶の検査
製剤中原薬結晶形定性分析
関連研究室